月のリズムにわたしたちのカラダが同調すると体液循環に変化が生じて、自律神経や女性ホルモンにも少なからず影響が及びます。人によっては、より引力の大きな日に引き寄せられて生理周期が変化することもあるでしょう。
満月や新月の時期に自律神経や女性ホルモンのバランスが乱れやすくなる方は、日頃のライフスタイルの乱れやストレスも関係しています。月のリズムで起こるカラダの変化を観察しながら、同時にライフスタイルの見直しやカラダの立て直しをしてみるのもおすすめです。
新月から満月に向かって徐々に月の姿が丸みを帯びて満ちていく時期は、わたしたちも栄養や水分を体内に満たしてカラダが丸みを帯びやすい時。また満月に近づくごとに月光のパワーが増すため少し興奮も高まっていきます。
こんな時は、よりよい栄養でカラダを満たし、できるだけエネルギーを温存しながら穏やかに養生に務めたい時です。
一方、満月から新月に向かって少しずつその姿が欠けていく時期は、無駄なものを排出して新しいエネルギーを生みやすい時。頭がクリアになって新たなアイデアも生まれやすくなります。溜め込んだものを外に向かってどんどん手放しながら、一気にカラダを浄化していきたい時です。
月の満ち欠けに寄り添いながら心身のバランスを見つめ直し、自分自身を整えるにはどんな暮らし方がいいのか一度ゆっくりと考えてみてください。
バイオリズムを整えるセルフケア
月のリズムと調和しながら植物のチカラを借りてセルフケアをしてみると、また得られる結果も違ってきます。
例えば新月から満月へ向かっていく時、特に満月の手前は体が余分なものを溜めこんで、まるで生理前の黄体期のような感覚で気分も少しイライラしてしまいがちです。そんな時におすすめの植物は、アロマやハーブティーで楽しめる「月桃(げっとう)」。
「月」に「桃」と書く「月桃」は、名前からしていかにも女性の月のリズムに寄り添ってくれそう。月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物で、日本では沖縄や九州南部に分布しています。
葉から抽出された精油はすっとしたスパイシーさの中にかすかに甘さの残る香りが特徴で、不安や緊張を解いて気持ちを穏やかにしてくれるアロマセラピー効果は満月前の溜め込み期にぴったりです。
また、満月から新月に向けてデトックス力を高めたい時には、月桃のハーブティーが排出のサポートをスムーズにしてくれます。肌のデトックス作用であるターンオーバーにも頼もしいサポートになるので、新月に向かってスキンケアに月桃を取り入れるのもおすすめです。
1日の終わりに美しい月を眺め、そのリズムを掴むことで、自分のカラダづくりへの大きなプラスになります。神秘的な天体との調和を楽しみながらのセルフケア、ぜひ参考にしてみてくださいね。