肌育コラム

COLUMN
2020.10.29

美容・健康効果を持つシークワーサー!おすすめ化粧品でクリアな肌に

美容・健康効果を持つシークワーサー!おすすめ化粧品でクリアな肌に

沖縄由来の果物として有名な「シークワーサー」。実は、さまざまな美容・健康効果を持つ「沖縄のスーパーフルーツ」と呼ばれていることをご存知でしょうか?

こちらの記事ではシークワーサーに秘められた効果と、おすすめのシークワーサー化粧品についてご紹介します。

沖縄由来のシークワーサーとは?

「シークワーサー」という沖縄由来の果物。ジュースやお酒として飲んだことはあっても、詳しい歴史や特徴をご存じの方は少ないのではないでしょうか。シークワーサーの効果についてお話する前に、まずはどのような特徴を持つ果物なのかご紹介しますね。

シークワーサーはどんな果物?

シークワーサーとは爽やかな酸味と苦味を持つミカン科の果物で、沖縄や台湾では野山に自生している身近な植物です。果物として売られている実は3~4cm程度の大きさで緑色をしていますが、実はそのまま収穫せず熟すとオレンジ色になります。

沖縄の言葉で「シー」は「酸っぱい」、「クワーサー」は「食べさせる」という意味ですが、レモンなどと比べると酸味は控えめで、熟したシークワーサーはオレンジのようにそのまま食べられるそうですよ。

ただ、一般的に出回っているのは未熟なシークワーサーなので、その酸味や爽やかさを活かしてジュースとして飲んだり、お酒に加えたりする活用方法が一般的。沖縄では果汁をカボスのように焼き魚にかけたり、酢の物に使ったり、醤油とまぜてポン酢を作ったりすることもあるそうです。

沖縄とシークワーサーの歴史

日本では沖縄以外でなかなか見かけられないシークワーサー。古くは沖縄県北部地方を中心に自生する植物でしたが、農家で栽培されるようになり、現在ではさまざまな種子繁殖によって100種類以上ものシークワーサーが作られています。

最近では沖縄の代表的な果物とされていることから、「FANTA」「バヤリース」などのブランドが「沖縄限定味」としてシークワーサー味を販売しているほどの人気の高さ。さらに、栄養価の高さからコスメ原料としても注目を集めていて、沖縄では有機JAS栽培も行われています。

シークワーサーの効果・効能と使い方

それでは次に、シークワーサーの効果や効能について確認していきましょう。

シークワーサーは栄養価が高く、数々の健康・美容効果を持つ果物です。肌を若々しく保つ効果を持つ成分も含まれているので、美容効果の高い食品を探している方にもおすすめいたします。

シークワーサーに含まれる「ノビレチン」の効能

まず、シークワーサーに含まれる成分として最も注目したいのは「ノビレチン」です。ノビレチンは柑橘類に含まれる「フラボノイド」という抗酸化成分のひとつですが、次のようにさまざまな効果を持つと報告されています。

・血糖値と血圧の上昇を防ぐ※1
・認知症を予防する※1
・頻尿を改善する
・脂肪を分解してダイエット効果をもたらす※2
・メラニンの生成を抑える※3
・がんを予防する※3
・慢性リウマチを予防・改善する※1

ノビレチンの代表的な効能だけをピックアップしましたが、認知症・高血糖・高血圧予防など健康に良い効果をもたらすだけでなく、ダイエット効果・メラニンの生成抑制作用など美容にうれしい効果も。

シークワーサーに含まれるノビレチンの量は、みかんの約10倍!さらに、皮には他の柑橘類と比べて400倍も含まれているそうで、シークワーサーは病気の予防や美肌づくりに欠かせない果物ですね。

※1参考:東北大学大学院工学研究科・工学部化学・バイオ系:ノビレチンとは


※2参考:農研機構:かんきつ成分ノビレチンは脂肪細胞の分化と脂肪細胞中の脂肪分解を促進する


※3参考:JSTAGE:(PDF)カンキツの加工・機能性


美肌効果のビタミンCやクエン酸が豊富

シークワーサーの美肌成分はノビレチン以外にもたくさん。肌をきれいにしてくれる栄養素として有名な「ビタミンC」や「クエン酸」が豊富なところもポイントです。

ビタミンCはメラニンの生成を抑えてシミを防ぎ、コラーゲンの生成に関わるなど美肌づくりのカギとなる栄養素※。さらにクエン酸は、肌の上に乗せるとピーリング効果を発揮することから、肌のくすみやごわつきが気になる方におすすめの成分です。

※参考:JSTAGE:(PDF)ストップザ肌の老化


皮のポリフェノールに抗酸化作用

整腸効果

シークワーサーの皮にはポリフェノールが豊富に含まれています。効果・効能の最初にお話しいたしました「ノビレチン」をはじめ、「ビタミンP」などの抗酸化成分の働きによって、肌細胞の老化を遅らせたり炎症を抑えたりする効果も。

もちろん、シークワーサーの抗酸化作用は肌だけでなく、内臓や関節など、全身の細胞に対しても有効といわれています。沖縄に住む方が長寿だとされているのは、シークワーサーの抗酸化作用のおかげかもしれませんね。

リモネンに精神の安定・代謝促進

シークワーサーには、ポリフェノール以外にも「リモネン」という精油成分が含まれています。リモネンにはさらに気分を安定させる効果もあり、この香りを嗅ぐと脳内でα波があらわれるそうです。

α波はリラックス状態のときに出る脳波。α波が現れると心身ともにリラックスできて脳を活性化させる上に、免疫力を高める効果まであると言われています。

※参考:SEQENS:EVOLU’AGE™

化粧品成分として評価されるシークワーサーの美白効果

シークワーサーにはたくさんの美容・健康効果が期待できますが、化粧品成分としては特に「美白効果」に注目が集まっています。「シミ・くすみが気になる…」という方は、次のようなシークワーサーの持つ美白効果に注目してみてくださいね。

チロシナーゼの合成を阻害してメラニンを抑える

シークワーサーのコスメに優れた美白効果があるとされるのは、ノビレチンにチロシナーゼという酵素の合成を抑える効果があるとされるためです。

チロシナーゼ酵素とはメラニンの生成を増やす酵素のこと。つまり、チロシナーゼ酵素の生成を防ぐことができればメラニンも作られにくくなり、結果としてシミやくすみの予防につながるのです。シークワーサーのコスメを使えば、毎日の紫外線ケアがもっと効果的になるでしょう。

ビタミンCの効果でメラニンを還元

ビタミンCは美白効果を持つ成分として、たくさんのコスメに配合されていますよね。ビタミンCを豊富に含むシークワーサーを配合したコスメにも、もちろんビタミンCによる美白効果が期待できます。

ビタミンCによる美白効果はノビレチンと違い、ドーパキノンというメラニンの前駆体をドーパに戻し、メラニン生成を抑えるというもの※。ビタミンCのメラニン抑制作用については、下のメラニンが作られる過程を参考としてご覧になってください。

【メラニン生成の過程】

チロシン → ドーパ → ドーパキノン → メラニン

この変化に作用しているのが、前の項目でお話したチロシナーゼ酵素です。シークワーサー配合コスメは、チロシナーゼ酵素の働きを抑えるとともに、メラニンになる直前のドーパキノンをドーパに戻す効果によって明るい肌を実現するのですね。

※参考:JSTAGE:(PDF)美白製品とその作用

シークワーサーに秘められた健康・美容効果がすごい!!

沖縄で大人気のシークワーサー。ジュースとして飲んだり、お酒に加えたりする利用方法が有名ですが、実はたくさんの健康・美容効果があることがわかりましたよね。

特に、フラボノイドの一種である「ノビレチン」の効果は驚くべきもの。血糖値や血圧の上昇を防いだり、頻尿を改善したり、がんや慢性リウマチを予防したり…と、さまざまな健康効果を持っています。さらに、脂肪分解効果・メラニン生成抑制効果など、美容にうれしい効果まで!

他にもさまざまな美容効果をご紹介しましたので、最後にシークワーサーの肌への効果をまとめて確認してみましょう。

・クエン酸でくすみやごわつきを改善
・ポリフェノールによる抗酸化作用で老化予防
・ノビレチン・ビタミンCによる美白効果

ノビレチンやポリフェノールの効果もうれしいですが、ノビレチンとビタミンCによるダブルの美白効果は見逃せませんよね。沖縄以外ではなかなか見かけないシークワーサーですが、化粧品成分として取り入れればクリアで明るい肌を目指せるでしょう!

<この記事の監修>
株式会社ケアリングジャパン
スキンケアカウンセラー 今泉

10年以上、無添加・ナチュラル・オーガニックといった化粧品の企画販売に従事。多様化する生活習慣・肌質・嗜好を尊重しながら寄り添う情報発信を心がけている。

【資格】
日本スキンケア協会:スキンケアカウンセラー
国際オーガニックセラピー協会:オーガニックコスメセラピスト

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