それでは次に、シークワーサーの効果や効能について確認していきましょう。
シークワーサーは栄養価が高く、数々の健康・美容効果を持つ果物です。肌を若々しく保つ効果を持つ成分も含まれているので、美容効果の高い食品を探している方にもおすすめいたします。
シークワーサーに含まれる「ノビレチン」の効能
まず、シークワーサーに含まれる成分として最も注目したいのは「ノビレチン」です。ノビレチンは柑橘類に含まれる「フラボノイド」という抗酸化成分のひとつですが、次のようにさまざまな効果を持つと報告されています。
・血糖値と血圧の上昇を防ぐ※1
・認知症を予防する※1
・頻尿を改善する
・脂肪を分解してダイエット効果をもたらす※2
・メラニンの生成を抑える※3
・がんを予防する※3
・慢性リウマチを予防・改善する※1
ノビレチンの代表的な効能だけをピックアップしましたが、認知症・高血糖・高血圧予防など健康に良い効果をもたらすだけでなく、ダイエット効果・メラニンの生成抑制作用など美容にうれしい効果も。
シークワーサーに含まれるノビレチンの量は、みかんの約10倍!さらに、皮には他の柑橘類と比べて400倍も含まれているそうで、シークワーサーは病気の予防や美肌づくりに欠かせない果物ですね。
※1参考:東北大学大学院工学研究科・工学部化学・バイオ系:ノビレチンとは
※2参考:農研機構:かんきつ成分ノビレチンは脂肪細胞の分化と脂肪細胞中の脂肪分解を促進する
※3参考:JSTAGE:(PDF)カンキツの加工・機能性
美肌効果のビタミンCやクエン酸が豊富
シークワーサーの美肌成分はノビレチン以外にもたくさん。肌をきれいにしてくれる栄養素として有名な「ビタミンC」や「クエン酸」が豊富なところもポイントです。
ビタミンCはメラニンの生成を抑えてシミを防ぎ、コラーゲンの生成に関わるなど美肌づくりのカギとなる栄養素※。さらにクエン酸は、肌の上に乗せるとピーリング効果を発揮することから、肌のくすみやごわつきが気になる方におすすめの成分です。
※参考:JSTAGE:(PDF)ストップザ肌の老化
皮のポリフェノールに抗酸化作用
シークワーサーの皮にはポリフェノールが豊富に含まれています。効果・効能の最初にお話しいたしました「ノビレチン」をはじめ、「ビタミンP」などの抗酸化成分の働きによって、肌細胞の老化を遅らせたり炎症を抑えたりする効果も。
もちろん、シークワーサーの抗酸化作用は肌だけでなく、内臓や関節など、全身の細胞に対しても有効といわれています。沖縄に住む方が長寿だとされているのは、シークワーサーの抗酸化作用のおかげかもしれませんね。
リモネンに精神の安定・代謝促進
シークワーサーには、ポリフェノール以外にも「リモネン」という精油成分が含まれています。リモネンにはさらに気分を安定させる効果もあり、この香りを嗅ぐと脳内でα波があらわれるそうです。
α波はリラックス状態のときに出る脳波。α波が現れると心身ともにリラックスできて脳を活性化させる上に、免疫力を高める効果まであると言われています。
※参考:SEQENS:EVOLU’AGE™