ゆらぎがちな春のお肌にピッタリのスキンケアを確認する前に、まずは春に起きがちな肌トラブルの原因について見ていきましょう。
花粉・PM2.5・黄砂による肌荒れ
春に舞いやすい花粉・PM2.5・黄砂は、肌に炎症を引き起こす原因となる物質。はっきりと目に見えませんが、PM2.5や黄砂などの大気汚染物質は春の風に乗って、わたしたちの肌に少しずつダメージを与えています。
環境省の調べによると、地域によってPM2.5の環境基準を達成していないところもあるそうです。春のお肌がゆらぎがちなのは、花粉や大気汚染物質に常にさらされる環境にいるからかもしれませんね。
参照:独立行政法人環境再生保全機構:(PDF)黄砂とPM2.5による複合大気汚染の肺炎、アレルギー疾患増悪作用とメカニズム解明に関する研究
参照:環境省:平成30年度 大気汚染状況について
デトックスシーズンで吹き出物・ニキビができやすい
「春になると吹き出物ができやすい…」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は春は「デトックスのシーズン」だとされていて、体が解毒に向かうため吹き出物やニキビができやすくなります。
気温の低い冬は体の代謝が低下しがちで、汗をかくことも少ないので老廃物が体に溜まりやすい季節です。しかし春になって気温があがり、活動量が増えると体も活動をし始めて、老廃物を外に出そうとすることから吹き出物やニキビができやすくなると言われています。
気温差による自律神経の乱れで肌トラブルが起きる
春の寒暖差はわたしたちの自律神経にも影響を与えて、肌トラブルを引き起こします。日中はあたたかいものの朝晩は寒さが残る春の陽気に体が適応しようと、自律神経のバランスが崩れ、肌のサイクルを乱してしまうことがあるためです。
自律神経のうち、活動状態を司る交感神経が優位になると、肌のターンオーバーが乱れ、血管が収縮して肌に必要な栄養分が行き渡らなくなることも…。
乾燥が気にならない日もある春は、少し保湿に手を抜いてしまいたくなりますが、ターンオーバーの乱れは乾燥によるバリア機能低下で促されます。湿度が低い時期でもありますから、まだまだ「乾燥対策」がスキンケアのポイントになるのですね。
参照:tenki.jp:春は広く乾燥の季節 火の用心
参照:JSTAGE:(PDF)皮膚角層の構造解析