肌育コラム

COLUMN
2023.12.29

【第五回】島のやさしさと温もりを感じる「オーガニックな沖縄」ガイド

沖縄に移住した美容ジャーナリスト・加藤智一さんが、琉白ユーザーのために、沖縄で訪れてほしい場所をピックアップ! 訪れるだけで癒される・・・そんなオーガニックな沖縄のビューティアドレスをご紹介します。

前回の記事もぜひご覧ください

>>【第四回】島のやさしさと温もりを感じる「オーガニックな沖縄」ガイド

「浴槽浴をする習慣がない沖縄では“サウナ”は流行らない」と言われたのも今は昔。全国的なサウナブームに伴い、ここ数年で、沖縄にも雄大な自然を活用した“島サウナ”が誕生しています。

現在では「沖縄でしか味わえない、野趣溢れるサウナ体験が凄い」とクチコミで火が付き、全国からサウナ―が殺到。それとともに県内でもサウナにハマる人が増え始め、沖縄でもサウナブームが到来しています。

そこで、今回はそんな“島サウナ”のなかでも、サウナ初心者や女性でも利用しやすい、少人数で利用したり、貸切ができるアドレスをピックアップ。その魅力を紹介します。

【大宜味村・やんばるサウナ】
バルト三国からインスパイアされた、ハーバルサウナで“森林浴体験”を

北部・やんばるの自然のなかに佇む「ブナサウナ」は、森と近い暮らしを営むバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)のサウナ習慣に着想を得て、2023年8月にオープンしたアドレス。旧・喜如嘉(きじょが)小学校を活用した複合施設のなかにあります。

BUNASAUNA 外観

ブナサウナが目指したのは、“ハーブで森林浴をするようなサウナ”。

「バルト三国のサウナは森のなかにあり、ハーブの葉と融合させた低温の蒸気浴の様式が主流です。そんなサウナカルチャーを文献や動画などで研究したところ、この“やんばる”の地でも同じような体験ができると思い、一般的なドライサウナよりも低温(60~80度)サウナを提供しています」(幸野志勇さん・オーナー)。

低温だからこそ、高温サウナが苦手な人やサウナ初心者もリラックスして楽しめるそう。

BUNASAUNA オーナー

バルト三国のサウナではおなじみの“ウィスク”(植物の枝葉をほうき状に束ねたもので、マッサージをしたり香りを楽しむ)も取り入れられています。

「サウナ室内には自家栽培したレモングラスや月桃をウィスクとして吊るしているほか、それらのハーブを煮出して、蒸気浴ができるよう工夫しています。ぜひ蒸気による美肌効果も実感していただきたい」。また、ハーブはその日に採取できたものを日替わりで提供しています。「フーチバ(よもぎ)やシベリアモミをブレンドしたりと、やんばるの森林浴体験ができるような空間に整えています」。

BUNASAUNA サウナ内
BUNASAUNA 水風呂

現在は週3日の営業で、特に施設のメンテナンスに注力しているそう。

「アウトドアサウナというと、少し汚れているのではないかという心配があると思います。でも、やはり裸でリフレッシュする空間には清潔感は必須。日々、メンテナンスを行うことで、1年後もこのきれいな空間を維持していきたいと考えています」。

BUNASAUNA(ブナサウナ)

https://airrsv.net/bunasauna/calendar

instagram: bunasauna_okinawa
住所:国頭郡大宜味村喜如嘉2083
営業日:火、金、土曜(完全予約制)
営業時間:10~15時(火、金曜)、~18時(土曜)
料金:2時間制・1名 8,800円~(税込) 
貸切料金:10〜16時・3~6名 24,200円(税込)

【今帰仁村・サウナ 森の巣箱】
高台からの絶景もフムスランチもワンストップで楽しめる! 複合型の森サウナ

2022年12月にオープンして以来、「高台ならではの開放感が楽しめる」と話題のサウナがこちら。

サウナが位置するのは、広大なやんばるの森に囲まれつつ、羽地内海(はねじないかい)を見下ろせる高台。そのため、サウナや水風呂から海を臨む絶景を楽しめることが最大の魅力です。

サウナ 森の巣箱 内観

この素晴らしい景色を存分に楽しんでいただくため、一般的なサウナは2時間制ですが、私たちは3時間制で提供しています」(楠元幹宏さん・支配人)

フィンランド式サウナストーブが設置された屋内で、柑橘やユーカリのアロマロウリュを満喫した後、サウナ室から外に出ると、そこにはブルーとグリーンのコントラストから成る眺望が! 

さらに、眼下から勢いよく吹き抜ける風を全身に浴びられるので、それだけで“唯一無二の整い体験”を堪能できます。

サウナ 森の巣箱 サウナ内
サウナ 森の巣箱 眺望

「景色や天候によって刻々と表情を変える海や空の表情もこちらのサウナならではの特長。その日によってまったく異なるサウナ体験を楽しんでいただけると思います」。

サウナ 森の巣箱 カフェ

加えて、カフェ施設がすぐ隣にあり、オリジナルドリンクやランチプレートをオーダーすることができるのも嬉しいポイント。

「エルダーフラワーのコーディアルに、数種のハーブやスパイスを漬け込んで発酵させたハーバルドリンクや手作りジンジャーエールは、サウナで発汗した後に飲むにはぴったりなドリンクです」。また、小腹がすいたら、フムスをメインとした、島野菜を中心としたプレートフードを楽しむこともできます。

サウナは貸切制で4名まで入れますが、1名で利用される方も多くいらっしゃるとか。

「誰にも邪魔されない空間で、自分や大自然と向き合う3時間をご堪能いただけたらと思います」。

サウナ 森の巣箱

https://www.sauna.morinos.okinawa/

instagram:morinosubako
住所:国頭郡今帰仁村湧川699
営業日:年中無休(完全予約制)
営業時間:12~15時、16~19時
料金:3時間貸切制・1~4名 12、000円(税込)

美容ジャーナリスト 加藤智一 <この記事の監修>
加藤 智一
美容ジャーナリスト

https://www.instagram.com/tomoichi2000/

25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。Yahoo!ニュースのオーサーとしても活躍中。